2011年06月01日
大日住友薬と小野薬品、手根管症候群の効能追加共同研究
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:大日本住友製薬

大日本住友製薬と小野薬品工業は1日、共同開発した経口プロスタグランジンE1誘導体製剤の「リマプロスト アルファデクス」(一般名:リマプロスト)について、手根管症候群に対する効能・効果を追加するための共同開発・販売契約を締結したと発表した。

手根管症候群は、手根管部の正中神経が圧迫され、神経機能に障害を起こす疾患である。その発症には、圧迫された神経組織の血流低下が関与しているといわれており、手指のしびれや痛みなどの症状が出る。

リマプロストは、末梢血管拡張・血流増加作用と血小板凝集抑制作用を有する末梢循環障害改善剤であり、手根管症候群における神経組織の低下した血流を改善し、神経機能を正常化することで、手指のしびれや痛みを和らげる薬剤として開発できると期待されている。