2011年06月03日
中国の石化5カ年計画、エチレン年産2,600万トンへ 2015年 
【カテゴリー】:海外
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中国の中国石油・化学工業連合会によると第12次5カ年計画(2011〜15年)で、15年にエチレン2,600万トンの年産能力を達成することになった。年平均成長率は10%強で、エチレン自給能力は約70%に及ぶ。

同国の石油化学工業は第11次5カ年計画でエチレン年産100万〜120万トンの大型センターが相次いで建設された。

恵州(広東省)、天津、上海、福州、寧波などで新設され、天津では国産技術による設備が完成している。

第12次計画ではさらに設備を拡大し、イノベーションを図る。品質、ブランド競争力もアップする方針。
とくにファインケミカルと付加価値の高い特殊化学品の比率を45%に高める。
15年の総売り上げを16兆元と予想している。

一方、環境対策にも重点を置き、エネルギー消費と二酸化炭素排出量を2010年比で15%ほど削減、また、化学的酸素要求量と窒素酸化物の総排出量をともに10%程度引き下げるなどの対策を講じる。
科学技術、標準化、品質、安全、環境保護、教育の6項目に特別な改革方針を打ち出している。