2011年06月03日
協和キリン、「ベニジピンとの併用療法」で論文掲載
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:協和発酵キリン

協和発酵キリンは2日、同社が創製した高血圧治療薬「コニール(T/L型カルシウム拮抗薬ベニジピン)」について、降圧薬の併用療法ではサイアザイド系類似利尿薬あるいはアンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)との組み合わせが望ましいというCOPE Trial(降圧治療を3年以上行った研究)結果が、高血圧専門の国際的医学雑誌に掲載されたと発表した。

同社は、日本高血圧学会の後援を受け、山口大学との共同研究として高血圧薬物治療研究会大規模臨床研究COPE Trialを実施した。

ここでは、使用頻度の高いベニジピンを基礎薬として、ARB、β遮断薬あるいは利尿剤のいずれかを併用し、降圧目標達成率及び複合脳心血管イベント発生率を評価した結果、高血圧治療においてベニジピンの併用薬には、利尿薬あるいはARBが有用であることがわかった。