2001年02月23日
1月の塩ビ実績、内需13万トン強と低迷
定修控え、需給はタイト化進む
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東ソー、塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)は23日、2001年1月の塩ビ樹脂およびモノマーの生産・出荷実績をまとめた。
 塩ビ樹脂の内需は、硬質用が7万526トンと低水準で、軟質用、電線用は前年を上回ったものの、国内出荷計は13万844トンと低調だった。輸出は5万6,208トンと堅調で、出荷総計では前年同月比96.2%の18万7,052トンだった。在庫については、定修を控えて在庫積み増しの動きがあるものの、10万7,959トンと低水準となっている。
 一方、モノマーの内需はPVC用、その他用ともに前年を割り込み、国内計は同85.6%の20万1,725トンだった。輸出は、前月比124.4%の4万8,765トンと増加したが、出荷合計では前年同月比89.4%の25万490トンだった。
 武田正利VEC副会長(鐘淵化学工業社長)は、「塩ビの国内出荷は低迷しているものの、定修を控え荷繰りが大変な状態で、需給はタイト状況にある。」と現状を見ている。田代圓会長(東ソー社長)は、「各社の採算重視の生産が徹底しつつある。例年、年明けには定修在庫の積み増しが始まるが、昨年から生産がセーブされていることもあり、現在の在庫は厳しい水準だ。」と語った。


http://www.c-nt.co.jp/data/pvc/2000pvc.html">2000年塩化ビニル樹脂生産出荷実績(表)
http://www.c-nt.co.jp/data/pvc/2000vcm.html">2000年塩化ビニルモノマー生産出荷実績(表)