2011年06月07日 | |
三菱樹脂、防護補強土壁の新工法「Geo BANK 工法」開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
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三菱樹脂は7日、落石や雪崩を食い止める、防護補強土壁の新工法「Geo BANK 工法」を設計・施工など計5社による研究会で開発したため本格販売を開始すると発表した。研究会は同社のほか東京インキ、日本サミコン、ライテク、和光物産の4社で構成。 土台となるコンクリートブロックの上を緩衝材や盛土で固め、「ジオグリッド」と呼ばれる特殊シートで覆う。衝突荷重を効果的に吸収する構造となっているほか、脆弱な地盤でも基礎工事が不要なため、従来工法に比べてコスト的に有利などの特徴がある。 金沢大学・前川幸次教授(理工学域)らの実験で、最大4500キロジュール(1キロジュールは100キロの物体を1メートル動かすエネルギー)の落石に耐えられることを実証した。 事業化にあたっては、共同開発した「Geo BANK 工法研究会」の5社が役割分担する。 今後、地震や集中豪雨による土砂崩れ対策用として展開していく方針だが、津波や土石流などの大規模災害にも有効という。現在国内の市場規模は約12億円とみられているが、新工法は2013年度3億6000万円の売上を目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1307422358.pdf |