2001年02月22日
住友化学が「中期経営計画」発表
2003年度の純利益目標500億円、「グローバルリーダー」目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、三井化学

 住友化学工業の米倉弘昌社長は22日記者会見し、2001~2003年度を目標にした中期経営計画を発表した。表題に『新たな成長軌道をめざして』とあり、3つのビジョンと8つの基本方針を中心に、住友化学グループのあるべき姿を目標として掲げている。
 この中で全社業績目標として、2003年度の税引後利益(連結)500億円、2005年度には700億円を期待するなど、総合化学企業の強みを活かして内外成長分野への展開を強化し、「21世紀のグローバルリーダー」仲間入りを目指すとしている。
 同社は昨年11月、三井化学と全面統合を発表したが、今回の中期経営計画はその以前から策定に着手してきたので統合は織り込まれていない。しかし「計画の実行は統合の趣旨と完全に合致する」としている。
 中期経営計画で打ち出したビジョンは(1)化学と生命科学に立脚し、世界に通じる競争力をもつ革新的な製造技術・次世代商品の開発と事業化(2)成長するアジアに根を張り、世界市場で事業を展開(3)最大の事業成果が得られるよう「事業家マインド」に富んだ“元気はつらつな社風”を確立するの3つ。また、目標達成のための基本方針として、以下の8項目を掲げている。

(1)“創造的ハイブリッドケミストリー”による安定成長の達成
(2)事業の強化と成長へのコミットメント
(3)アジアへのコミットメント
(4)長期的な成長への布石
(5)連結経営の充実
(6)新たなビジネスモデルの構築
(7)地球環境との共生
(8)経営資源の積極投入と財務体質の維持・改善


<参考>中期経営計画売上高推移(記者会見資料より)
http://c-nt.co.jp/news/scc_plan.jpg