2001年02月22日
ポリプラ、耐クリープ性を向上させたPOM新グレード開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス

 ポリプラスチックスは22日、POM(ポリアセタール)「ジュラコン」について、従来に比べ耐クリープ性を大幅に向上させた新グレード「ジュラコン G21CP」を開発、今月から市場に投入した、と発表した。
 新グレードは、同社がこれまでに蓄積した重合技術や微細構造制御技術を駆使して開発に成功したもので、クリープ変形量は無充填系の熱可塑性樹脂の中では最小で、一定負荷が長時間かかる部品のクリープ破壊寿命は、同社の従来製品で最も優れた性能を有しているジュラコン M25に比べ10倍以上の伸びを達成している。また、強度や弾性率、衝撃強さなど機械的特性の面でも従来のPOMコポリマーを上回っている。
 こうしたことから同社は、これまでPOMが適用できなかった分野への展開が可能になるとともに、従来適用されていた分野についても部品への信頼性の大幅な向上が期待している。
 なおPOMは、強度や耐久性、成形性などのバランスが取れたエンジニアリングプラスチックで、自動車や家電、事務機器などの部品に用いられている。全世界の需要は2000年には60万トンを超えており、世界平均で年率5%以上成長している。