2001年02月22日
三井化学、2004年めどにアクリルアマイド増強でFSを開始
年産1万5,000トン規模、インドネシアを候補地に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、コア事業の一つであるアクリルアマイド事業のアジア展開を強化するため、2004年をめどにインドネシアにおいて自社技術のバイオ法で1万5,000トン増強に向けFSを開始した。また、国内のアクリルアマイド設備についても、バイオ法への全面転換を目指す方針で、新プラントでの実証が完了後、本格検討する方針。
 同社では、韓国において龍山グループとの龍山三井化学において2001年末完成予定でバイオ法による年産5千トンプラントの建設に着手している。アジアでは、紙力増強剤向けを中心に高い需要の成長が見込まれることもあり、時期計画として2004年をめどにアジアでの供給体制の強化を進めていくもの。生産規模は1万5,000トン程度、候補地としては三井エテリンドケミカルズで事業化を行っているインドネシアを候補地としてFSを進めていく。
 現在、同社のアクリルアマイド事業の生産拠点としては日本では大阪工場に2万3,000トン茂原工場に1万5,000トンと2拠点、韓国の龍山化学で7,000トンおよびインドネシア・三井エテリンドケミカルズで5,000トンと合計4拠点で5万トンとアジア最大の供給体制をもつ。さらに韓国、インドネシアでの新増設により一層の事業強化を進めていく。
 また、新製法のバイオ法のプロセスの簡素化、プロセス廃水・廃棄物の削減によるコスト競争力も活かす方針で、将来的な全プラントの製造プロセス転換も模索していく方針だ。