2011年06月22日
JST、日本・ブラジル研究交流でバイオ研究2件を支援
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

科学技術振興機構(JST)は22日、戦略的国際科学技術協力推進事業である日本-ブラジル研究交流で、「バイオマス・バイオテクノロジー」に関する2件の研究交流課題を支援することに決定したと発表した。応募6件の中から採択した。研究期間は支援開始から3年間を予定している。

研究支援を決定した2件は、「バイオエネルギー生産に向けた海洋微生物ファクトリーの創成」(研究代表者:澤辺智雄・北海道大学大学院教授)、「バイオチャー利用、安定性、安全性とその適応に関する日伯共同研究」(同:凌洋之・九州大学大学院教授)。

前者の研究課題は、ブラジルの珊瑚礁生態系から、海藻やサトウキビ搾りかす(バガス)をエネルギーに変換できる新規微生物とその遺伝子を発見し、それらを活用した高効率の海洋微生物ファクトリーの創成を目指す。

後者の研究課題は、作物に由来する炭化物である「バイオチャー」を主として農業用資材として利用し、作物生産性の向上だけでなく安定的な炭素貯留の資材としても活用し、地球温暖化の抑制も目指す。