2001年02月22日 |
チバSC、2000年度業績は9%増収/純利益39%増 |
3月から9つの事業部を5部門にグループ化・再編 |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ |
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(チバSC)はスイス現地時間の21日、2000年1~12月期の業績を発表した。売上高は前年比9%増(スイスフランベース)の79億200万スイスフラン、純利益は4億5,200万スイスフランと39%増を記録した。また1株あたりの利益も、昨年売却したポリマー事業などの売却益を除いた継続事業だけで4億1,800万スイスフランと76%改善した。 年末にかけて米国経済がスローダウンしたものの、売上高は現地通貨ベースでも2%増加、1999年実績を上回った。地域別内訳はヨーロッパ地域が37%(スイスフランベースで3%増)、西半球37%(同12%増)、東半球26%(14%増)となっている。また営業利益は、8億7,600万スイスフランと39%増加したほか、EBITDA(金利・税引・減価償却計上前利益)は24%上昇、13億4,800万スイスフランとなり、売上高に対する比率は17.1%だった。さらに純利益は39%増の4億5,200万スイスフランを記録した。 このほかキャッシュフローは、営業活動が好調なこと、またポリマー事業およびヘクセル社株式など、非戦略事業の売却もあって、21億6,900万スイスフランに拡大しており、この大部分で20億スイスフラン、40%の負債を削減、負債・資本比率も1.37から0.79に改善している。 同社のアーミン・マイヤー会長兼CEOは、「今回の業績により、市場における私たちの存在感をさらに向上させることができる。私たちは、ポリマー事業を売却し、現状の製品ラインを補完する小規模な戦略的買収を行い、ポートフォリオを強化してきた。チバは強力なポジションで2001年をスタートし、今、力強い成長を推進しようとしている」と述べた。 2001年の見通しについて同社は、売上高、利益ともさらに増加すると見込んでおり、売上高については関連業界の予想市場成長率2%をさらに上回る見通し。またEBITDAもさらに改善する予定で、EBITDAマージンについては、2000年の17.1%から17.6%への向上を目指している。また中期的には今後3~4年間の平均売上成長率の目標を6%以上と定めている。 なお同社は、営業活動の迅速化と柔軟化を実現するため、3月1日付で現在9つあるビジネスユニットを、プラスチック添加剤、コーティング関連、紙およびウォータートリートメント、テキスタイル関連、ホーム・パーソナルケアの5部門にグループ化し、事業部制を廃止する。また、日本における2000年度グループ売上高は469億円だった。 業績の詳細は次の通り。 [チバSC2000年度業績](単位:百万スイスフラン、%) 2000年 1999年 増減率 売上高 ※1 7,902 7,244 9 営業利益※1 876 632 39 純利益 452 325 39 [セグメント情報](単位:百万スイスフラン) 2000年 1999年 増減率 【売上高】 添加剤事業部 3,740 3,443 添加剤 2,644 2,426 9 ウォータートリート1,096 1,017 8 メント カラー事業部 2,620 2,396 9 コンシューマーケア事1,542 1,405 10 業部 ---------------------------------------------------- 売上高合計 7,902 7,244 9 【EBITDA】 2000年 1999年 増減率 添加剤事業部 763 647 添加剤 627 533 18 ウォータートリート 136 114 20 メント カラー事業部 452 356 27 コンシューマーケア事 239 203 18 業部 (一般管理費) (106) (120) ---------------------------------------------------- EBITDA合計 1,348 1,086 24 |