2011年06月27日
三菱樹脂、防災スプリンクラー用配管システムを発売
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂

三菱樹脂は27日、架橋ポリエチレン管を使用するヘッダー式の共同住宅向け防災スプリンクラー設備用配管システムを開発、28日から販売開始すると発表した。これを機に、消防設備分野に本格参入する。

同社は、消防法の改正により飲料用の給水管とスプリンクラー用配管を直結することが可能になったことから、スプリンクラー側の停滞水が飲料水に逆流しないよう樹脂製の透明停滞水防止継手を昨年11月に業界で初めて商品化し、小規模福祉施設向け配管部材として拡販してきた。

これに加え今回、共同住宅向けの湿式スプリンクラー設備(配管内に常に水が満たされた方式のスプリンクラー設備)用配管を開発し、日本消防設備安全センターの認定を取得したことから、販売を開始することにした。

従来の配管は金属管が使われていたが、同社が開発した架橋ポリエチレン配管システムは、工場で配管を組み上げるプレハブ工法が可能なため、配管の品質安定化と現場施工の省力化が図れ、コスト面でも優れているのが特徴。同システム向けに開発したヘッド継手は、単層架橋ポリエチレン管と電気融合による接合が可能である。

来年度2億円の売り上げを目標にしている。また、配管パイプから継手、消火水槽までの全ての配管部材を品揃えしている強みを活かして、消防設備分野に本格参入する。