2001年02月21日
汎用樹脂の昨年の中国向け輸出、POが前年割れ
PSは14.1%増、PVCも6.4%増と健闘
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 汎用5樹脂の昨年の中国向け(ただし香港向けを含む)輸出通関数量は、ポリオレフィン3樹脂が軒並み前年の実績を割り込んだ。しかしPSは14.1%、PVCは6.4%それぞれ前年を上回った。12月の通関数量はLDPEが6.7%減となった以外全て前年超えとなったが、HDPEやPPはそれまでの低迷が響いて結局年計はマイナス成長に終わった。
 ポリオレフィン3樹脂が前年割れとなったのは、特に下期に入ってから原料ナフサが高騰したにもかかわらず中国側のオファーする樹脂価格がそれを反映したものとならなかったことによるところが大きいと見られる。
 
 各樹脂の昨年の中国向け輸出通関数量は次の通り。かっこ内は前年比。
 [LDPE]=中国向け 8万8,672トン(106.1%)
       香港向け 8万7,361トン( 89.1%)
       合計  17万6,033トン( 96.9%)
 [HDPE]=中国向け10万3,661トン( 96.4%)
       香港向け 2万8,698トン( 72.6%)
       合計  13万2,359トン( 90.0%)
 [PP-H]=中国向け 9万  374トン( 93.9%)
       香港向け 5万  257トン( 79.8%)
       合計  14万  631トン( 88.3%)
 [PP-C]=中国向け 2万6,525トン( 89.7%)
       香港向け 1万8,563トン(108.3%)
       合計   4万5,088トン( 96.5%)
 [PP計] =中国向け11万6,899トン( 92.9%)
       香港向け 6万8,820トン( 85.9%)
       合計  18万5,719トン( 90.2%)
 [PS]  =中国向け 2万8,256トン( 76.4%)
       香港向け15万3,248トン(125.5%)
       合計  18万1,504トン(114.1%)
 [PVC] =中国向け40万2,637トン(121.5%)
       香港向け19万2,884トン( 84.5%)
       合計  59万5,521トン(106.4%)