2011年07月01日
東洋紡、植物由来原料のPET製品をスパンボンドにも展開
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡績は、植物由来原料を使用したポリエチレンテレフタレート(PET)製品について、昨年からフィルム分野で展開しているが、今年から長繊維不織布(スパンボンド)にも拡大し、「バイオボランス」のブランドで販売を開始した。将来的には、衣料用途についても展開する方針である。

同社は、植物由来原料のPET製品を、植物由来のエチレングリコールを原料であるため化石資源の使用削減に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献する「環境対応製品」と位置付けている。とくに、物質・品質は、石油由来原料のPET製品と同等で、同条件でも加工可能なため、事業拡大に取り組んでいる。

今年から展開するスパンボンド製品は、「バイオボランス」のブランドで自動車資材、土木資材、生活資材などに展開する。このPETスパンボンドの植物由来原料の含有率は30%。同社は、2015年の販売目標を年間500トンに設定し、販売を開始した。