2011年07月05日
Sinopec、江蘇省連雲港市に石油精製・石油化学コンプレックス建設
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

Sinopecと江蘇省政府はこのほど、連雲港市の徐ウ新区に大規模石油精製・石油化学コンプレックスを建設する戦略的協力契約を締結した。

計画では、コンプレックスは年産32百万トンの製油所、100万トンのエチレン、100万トンのパラキシレンと500万立方メートルの石油貯蔵施設からなる。

コンプレックスは2期に分かれ、第一期では年産12百万トンの製油所と100万トンのパラキシレンを2013年に建設開始し、2016年に完成させる。
第二期では20百万トンの製油所と100万トンのエチレンクラッカーを2016年に建設開始し、2020年までに完成させる。
投資額は1000億人民元(155億ドル)を超えると見られている。

シノペックと連雲港港口集団は30万トンの原油桟橋の建設契約を締結した。シノペックが70%、港口集団が30%を出資するJVが建設する。石油精製・石油化学コンプレックスの一環としてNDRCの承認を受ける予定で、2013年に建設を開始する。

シノペックの上級幹部によると、シノペックは多国籍企業と協力し、共同で誘導品を生産することを検討している。

徐ウ新区は江蘇沿岸部開発戦略を実施するために設立した開発区。

中国国務院は5月31日、江蘇省連雲港市に「国家東・中・西部地域協力モデル地区」を設立することを認可した。徐ウ新区を中国東部・中部・西部地域の産業提携に向けたパイロット地区とした。

連雲港市は新ユーラシア・ランド・ブリッジ(中国とヨーロッパを鉄道によって結ぶ物流ネットワーク)の東側の橋頭堡で、中部と西部の一級行政区に連絡している。中部地区と西部地区が最短距離で海に出る重要な拠点であり、対外開放の重要な拠点でもある。