2011年07月05日
河北省、ソウ州市の「臨港経済技術開発区」説明会開く
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

河北省とソウ州市は4日、東京・文京区のフォーシーズンホテル椿山で渤海湾岸に建設中の臨港経済技術開発区の投資説明会を開いた。

ソウ州市は河北省の東南部に位置し、東は渤海湾に面し、北は天津、北京に接する交通の便に恵まれた地域である。総人口669万人、北京からは南へ最短230キロ、天津から100キロの距離にある。

近くの大港油田や華北油田の石油資源をべースに石油化学工業を中心として、中国では3番目に大きい化学工業都市を形成。臨港経済技術開発区は2010年11月、国務院の承認を得て国家級経済技術開発区へ昇格した。

管理総面積は118平方キロ、開発面積は26平方キロ。そのうち東区は18平方キロの広さがあり特に日本工業園区を設定している。

基本構想に「石油化工を重要産業として、また設備製造業と現代物流業を発展させる。その重点政策に素材と環境保護・省エネルギーに関する新興戦略産業などを取り上げる」としている。

石油化工、ファインケミカル、設備製造業、新材料、循環型経済および省エネルギー・CO2排出削減関連産業、環境対応産業、廃棄物再利用に関する産業などの発展に日本企業の投資進出を期待している。

また、投資進出のための優遇策として開発区の工業用地を「政府ゼロ収益」の価格で進出企業に供与する。また管理委員会が挙げる重点産業項目に対しては、増値税、所得税などに一定割合の特恵が与えられる。ハイテク産業と認定された場合は、さらに各種費用が免除される。

なお、石油化学プロジェクトとして、年産60万トンのPTAをはじめ、エチレンオキサイド(30万トン)、エチレングリコール(20万トン)、ポリエーテル(40万トン)、PVC(14万トン)、ABS樹脂(30万トン)、ポリカーボネート樹脂(5万トン)、ビスフェノールA(10万トン)、ポリウレタン系製品(1.4万トン)、酸化プロピレン(20万トン)など20品目の企業化をあげている。

問い合わせ先は協力会社の日本景徳鎮(TEL:03-5157-5892、FAX:03-5167-5893)


■ソウ州市のソウは、さんずいに倉。