2011年07月05日
農水省、23年度第2次農林水産関係補正予算案は207億円
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は5日、平成23年度第2次補正予算案として207億円を計上した。第1次補正予算と合わせると4024億円になる。

第2次補正予算案は、二重ローン問題対策と原子力被害対策の2本柱で構成。
二重ローン問題対策は、「水産業共同利用施設復旧支援事業」として193億円、「木質系震災廃棄物等の活用可能性調査」1億円となっている。前者は第1次補正予算で1815億円を計上している。後者は新規要求で、被災した木材産業や漁協等の共同利用施設が電気や熱を安定的に利用し、円滑な事業運営を行うことを可能とするために、木材系震災廃棄物をエネルギー利用への活用可能性を調査する。

具体的には、被災地域における熱や電気の需要把握、木質系震災廃棄物や未利用間伐材の供給・利用可能性を的確に把握し、太陽光等の自然エネルギーと組み合わせるなど地域のニーズに合った熱・電併給システム等の提案を行う可能性調査を行う。

一方、原子力被害対策は、
(1)農地土壌等の放射性物質の分布状況の推移に関する調査(2億円)
(2)森林内における放射性物質の分布状況の調査(2億円)
(3)水産物の放射性測定調査委託事業(5億円)
(4)輸出農産物等信頼回復活動事業(5億円)—の4件である。