2011年07月05日
東レ、10年度「グリーン製品」売上高 31%増 3780億円、過去最高に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは5日、東レグループにおける「グリーンイノベーション製品」(GR製品)の2010年度売上高が前年度比31%増の3780億円となり過去最高を更新したと発表した。今後も事業拡大を図る方針で、新たにスタートした中期経営課題「プロジェクトAP—G2013」では2013年に売上高5000億円超を目指している。

GR製品というのは、2004年から展開している「環境配慮型製品」を見直し、省エネルギー、新エネルギー、バイオマス由来、水処理、空気浄化、環境低負荷、リサイクル、プロセス革新といった地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に寄与する製品群である。

2010年度のGR製品売上高実績は、環境配慮型製品の集計を開始した2004年度に比べて約2.9倍と大幅に拡大し、全社売上高に対する割合も2004年度の10%から2010年度には25%に拡大した。

同社は、今年4月にスタートさせた中期経営課題で、事業構造改革の一つとして、成長分野における事業拡大「GR事業の拡大」を掲げ、GR事業の売上高を2013年に5000億円、2020年には1兆円の目標を設定した。

この目標を実現するため、新たに社長をリーダーとする「グリーンイノベーション事業拡大プロジェクト」(GRプロジェクト)をスタートさせた。各事業本部長の下にGR推進キーマンを配置し、既存事業拡大と新規事業開発の両輪を一体的に運営し、プロジェクトを積極推進中だ。