2011年07月06日
新日鐵化学、三井化学からポリイミド銅張積層板事業譲り受け
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学
新日鐵化学のエスパネックス製品

新日鐵化学は6日、三井化学からポリイミド銅張積層板「ネオフレックス」事業の一部を譲り受けることで合意したと発表した。

三井化学の「ネオフレックス」のうち、“ラミネート法”で製造される「NFX製品」の営業権および商標を譲り受ける。三井化学に生産を委託し新日鐵化学が販売する。キャスト法製品は対象としない。

譲り受け予定日は2011年8月1日。条件等の詳細は非公開。

新日鐵化学は、キャスト法によるポリイミド銅張積層板は「ESPANEX(エスパネックス)」として世界展開しており、三井化学のラミネート法を加えることで、より幅広いニーズに応える。

新日鐵化学のポリイミド銅張積層板の生産能力は現在年産850万平方メートル。三井の「ネオフレックス」を加えると規模は1000万平方メートルを超える。国際的競争は激しいものの、需要は引き続き携帯電話やスマートフォン向けに拡大が見込まれている。このため同社は、今後もコア事業の一つとして国内だけでなく中国やアジア新興国市場に向けて積極的に展開していく方針だ。


【用語の解説】
■ラミネート法 :銅箔とポリイミドフィルムを圧着することで、2層銅張積層板とする製法。
■キャスト法 :銅箔に原料ワニスを塗布後、熱処理などによりポリイミド層を形成し、2層銅張積層板とする製法。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1309918272.pdf