2011年07月06日
丸善石化 C5系石油樹脂、液状石油樹脂事業から撤退
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:丸善石油化学

丸善石油化学は6日、東日本大地震で機器破損などの被害を受け、操業を停止していた千葉工場のC5系石油樹脂「マルカレッツ」(商品名)及び液状石油樹脂「マルカクリアー」(同)プラントについて、今後の復旧は困難と判断し同事業からの撤退を決めたと発表した。

「マルカレッツ」は、ナフサ分解によって得られるC5留分を原料とする脂肪系石油樹脂で、主に塗料、接着剤、ゴム、タイヤ等の粘着付与剤として使用されてきた。

同社は1982年から自社技術により事業化してきた。生産能力は年産11,000トン。

震災後は早期再開に向けて検討してきたが、(1)コンビナート内で余剰傾向にある燃料バランスがさらに崩れる恐れがある(2)他にも規模的に大きな同業メーカーがあり、再開を急がなくても国内の需給バランスに大きな影響は生じないとみられる、などから、同事業からの撤退を決めた。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1309939234.pdf