2011年07月08日 | |
三菱樹脂、業界初 の“清酒用”PETボトル商品化 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
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三菱樹脂は8日、清酒最大手の白鶴酒造(本社:神戸市東灘区)と共同で、業界初となる清酒用ハイバリアPETボトルを商品化したと発表した。 一般のPETボトルに比べて約10倍の酸素バリア性を持ち、ガラス瓶と同程度の品質保持性を実現した。 重量がガラス瓶のわずか13分の1と軽く、持ち運びに便利なうえ落としても割れる心配がない。 9月20日に白鶴酒造社から全国発売される「上撰 白鶴」など3商品(いずれも1500ml)に採用が決った。 PETボトルはこれまで清涼飲料などには広く利用されてきたが、ガラス瓶に比べるとバリア性(一般に酸素などの透過を防ぐ性能)にやや劣るため、品質のデリケートな清酒業界からは敬遠されがちだった。 今回、三菱樹脂は、DLC(ダイアモンドライクカーボン)技術(注)をベースに、独自のハイバリアPETボトルを開発し課題だったガスバリア性をクリアした。 「PETボトルは従来のガラス瓶に比べ多くの優れた特性を持っています。今後は清酒業界にも広く普及すると思います」と同社では、今後の需要の伸びに期待している。 <用語の解説> ■ DLC(ダイアモンドライクカーボン)技術 : 真空状態にしたPETボトルにアセチレンガスを充填し、プラズマを発生させることで、薄い炭素膜を内面に蒸着させ、酸素などのバリア(遮断)性を大幅に向上させる技術。一般的なPETボトルと比べ、酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性を持つ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1310094423.pdf |