2011年07月12日 | |
ポリプラスチックス、マレーシアにPOM 9万トン大型増強 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:ポリプラスチックス |
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ポリプラスチックス(本社:東京都港区、後藤昇社長)は11日、マレーシアの全額出資子会社であるポリプラスチックス アジア パシフィック(PAP)でポリアセタール(POM)重合設備を年産9万トン増設し、同12万3000トンに拡大すると発表した。ポリプラ・グループ最大のPOM生産拠点となる。 投資額は公表していないが「過去最大規模の投資になる。40数年にわたる技術の蓄積と経験を生かしたい」(後藤社長)としている。ASEAN諸国、インド、中国華南地区でのPOM需要拡大を見据えたもので、アジア地域での安定的な供給体制を確立するのが狙い。新プラントは2013年9月に完成、2014年初頭からの商業運転を予定している。 今回の増強により同社のPOM年産能力は、富士工場(静岡県)の年産10万トン、台湾・PTW社(高雄)の2万5000トン、中国・PTM社(南通)4万1000トン(設備能力6万トンのうちのポリプラ引取り分)、マレーシア・PAP社(クアンタン)の12万3000トンと、グループ全体で4工場計29万トンとなる。 世界のPOM需要は約90万トンなので、シェアは約3分の1と世界最大のPOMサプライヤーとしての地位をさらに固める。 POMは、機械的強度や耐摩耗性に優れ、このため歯車やねじ、軸受けなど機械の主要部分に使われるエンプラの代表格。世界需要は、年率4ー8%の成長が見込まれており、中国市場に続いてインドやアジア新興国の間にも市場が立ち上がりはじめている。同社は今回の大幅増強により、これらの新しい需要を取り込んむ。 |