2011年07月12日
ポリプラ、コンパウンド設備を台湾に増強・中国に新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス
後藤 昇社長

ポリプラスチックスは11日、エンジニアリングプラスチックのコンパウンド拠点を台湾と中国にそれぞれ増・新設し、供給力の強化を図ると発表した。

台湾・高雄の子会社ポリプラスチックス台湾(PTW)に年産1万4000トンの新規ラインを建設し、同3万5000トンとするとともに、中国江蘇省南通市にあるPTMエンジニアリングプラスチックス(宝泰菱工程塑料(南通)有限公司)敷地内にコンパウンド製造拠点(年産9000トン)を新設する。

グループのコンパウンド生産能力は年産2万3000トン増えて、2013年には14万1000トン体制となる。

台湾での計画は、主にPBT樹脂コンパウンドが中心で、2012年1月に商業運転開始の予定。

中国では、POM、PBT、PPS、LCP4樹脂のコンパウンドを行う予定で、2013年秋の操業開始を見込んでいる。

ポリプラスチックスにとっては、富士工場(静岡県)の7万1000トン、台湾・PTW(高雄)の3万5000トン、マレーシア・PAP(クアンタン)の2万6000トンと合わせ、南通の新工場9000トンで、アジアに4拠点体制が確立する。

後藤昇社長は、記者会見で「これらのコンパウンド設備の新増設により、高度な技術・品質要求に加え、納期短縮や輸送コストの削減を図ることができる」との点を強調した。