2011年07月12日
5月の可塑剤生産・出荷実績  遅い“復興需要”
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:可塑剤工業会

可塑剤工業会が12日発表した5月の需給実績によると、フタル酸系可塑剤の出荷はなお前年割れだが、アジピン酸系が15%増加した。

“復興需要”は近いようで、「電線メーカーから、震災後の供給力は大丈夫かという問い合わせがくるようになった。だが、可塑剤の荷動きに変化はない。一部にシート類が出ているが、電線や住宅関係の壁紙、床材向けなどに出荷が本格化するのはこれからのようだ」と業界では話している。

■5月の可塑剤需給実績  単位:トン ( )対前年同月比%

【フタル酸系合計】
◇生産   15,699(102.2)
◇出荷   16.799(93.6)
・国内   16,387(86.1)
・輸出     412(74.4)
・在庫   21,433(142.1)

<DOP>
◇生産   10,787(83.3)
◇出荷   11,103(90.2)
・国内   10,649(99.2)
・輸出     397(74.5)
・在庫   10,224(145.6)

<DBP>
◇生産    131(87.3)
◇出荷     97(85.1)
・国内     97(85.1)
・輸出     0(ー)
・在庫    151(100.7)

<DIDP>
◇生産     0(ー)
◇出荷    301(80.5)
・国内    301(80.5)
・輸出     0(ー)
・在庫   1,049(98.1)

<DINP>
◇生産    4,716(210.8)
◇出荷    4,827(86.0)
・国内    4,827(86.0)
・輸出      0(ー)
・在庫    7,956(142.9)

<その他>
◇生産     65(325.0)
◇出荷     528(93.3)
・国内     513(94.1)
・輸出     15(71.4)
・在庫   2,053(161.7)

【アジピン酸系】
◇生産    865(100.2)
◇出荷   1,507(115.7)
・国内   1,482(115.0)
・輸出     25(166.7)
・在庫   4,446(107.3)