2001年02月20日 |
スチレン系樹脂、アジア市況はやや低調な状態続く |
ABS樹脂は一部海外品で1,000ドル割れ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PS(ポリスチレン)やABS樹脂などスチレン系樹脂のアジア市況は、中国の旧正月明けに一度上昇したものの、その後は低調な状態が続いている。 PSは旧正月明けにトン当たり720~730ドルと旧正月前に比べ20ドルほど上昇したが、その後はメーカー側のオファー価格が760~770ドルに対し、720~730ドルのまま推移している。 またABS樹脂も、日本のメーカーは1,020~1,030ドルを維持しているが、韓国や台湾のメーカーの価格は一部1,000ドルを割り込んでいるもようだ。 今後の見通しについては、原料SM(スチレンモノマー)は日韓を中心に相次いで定修が実施される見通しながら、現在は下落傾向にあること、またPSでは中国のダンピング問題の影響が今後どれだけ出てくるかなど、不確定な条件が多く、「必ず上がるとも、必ず下がるとも言えない」(市場関係者)のが実情のようだ。 |