2011年07月13日
5月の鉱工業生産を上方修正 化学も速報上回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が13日発表した5月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整済み)確報は、生産が前月比6.2%上昇の89.2となり、6月日に公表した5.7%上昇の88.8とした速報値を上方修正した。

で2カ月連続の上昇。出荷も5.3%上昇87.2と2カ月連続プラスとなった。

製造工業生産予測調査によると、6月、7月とも上昇を予測しており、基調判断は「総じてみれば、生産は東日本大地震の影響から回復しつつある」と、前月の「先行きについては回復が見込まれる」を大幅修正した。

製造工業生産予測調査によると、6月は前月比5.3%の上昇、7月は同0.5%の上昇を予測している。6月の上昇は輸送機械工業、情報通信機械工業、電気機械工業等の回復がけん引役となる見通し。

5月の在庫は5.1%上昇の103.2、在庫率は4.9%低下の118.7だった。

5月に生産が上昇した業種は、輸送機械工業(前月比36.4%増)、一般機械工業(5.3%増)、化学工業(8.7%増)、情報通信機械工業(14.0%増)、プラスチック製品工業(5.0%増)など16業種のうち11業種。

一方、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業、パルプ・紙・紙加工品工業、繊維工業など5業種は前月の生産を下回った。

化学工業(除、医薬品)は生産が前月比8.7%上昇の92.5、出荷0.8%上昇の85.3、在庫5.7%上昇の98.3、在庫率は2.7%上昇の114.3だった。

また、プラスチック製品工業は生産が5.1%上昇の90.2、出荷3.2%上昇の86.2、在庫2.3%上昇の95.3、在庫率0.0%の107.0だった。速報値は生産が5.0%上昇の90.1、出荷3.3%上昇の86.7、在庫は1.9%上昇の95.0で、在庫率は0.9%低下の106.0だった。