2011年07月13日
三菱樹脂・新中計、創造事業を第3の柱に育成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂

三菱樹脂の吉田宏社長は13日の事業説明会で、新中期経営計画「APTSIS15-PLUS」(2011年―2015年)を発表した。2015年度に営業利益で創造4事業を高機能フィルム、高機能部材分野に続く第3の柱に育成する方針を掲げた。

それによると、2015年度の目標は売上高が6200億円(2010年度実績3820億円)、営業利益が550億円以上(同166億円)とした。

同社の成長を牽引する成長事業分野(共押出多層フィルム、ポリエステルフィルム、ディスプレイ向けフィルム、炭素繊維、アルミナ繊維、エンジニアリングプラスチック製品)は売上高2300億円(同1400億円)、営業利益300億円(同150億円)に拡充する。

さらに将来の中核・高収益事業となる創造事業(ゼオライト系水蒸気吸着剤、機能繊維コンポジット、バリアフィルム・太陽電池部材、リチウムイオン二次電池用セパレータ)では売上高が全社の10%以上、営業利益が同20%以上を目指す。

分野別でも創造4事業分野が売上高で高機能フィルム分野、高機能成形材分野、環境・生活資材分野に続く第4の柱に、営業利益では高機能フィルム分野、高機能成形材分野に続く第3の柱に育成する方針である。

5カ年累計の投資計画は、R&D投資が500億円、設備投資・投融資が1500億円で、とくに成長事業と創造事業で全体の4分の3以上を占める見通しである。

このほか、2015年度目標として、(1)海外売上高比率を2010年度の37.5%から45%以上に(2)営業利益の50%以上を新商品で占めるように新製品開発を強化するー方針を掲げた。