2011年07月14日
昭電、エレクトロニクス分野向けフッ素系高純度ガス値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は14日、半導体等のエレクトロニクス分野で使用されるフッ素系高純度ガスの価格改定を行うため、需要家との交渉を開始すると発表した。

対象製品は、高純度FC-116(C2F6)と高純度FC-14(CF4)で、8月1日納入分からそれぞれ1キログラム当たり500円の値上げを実施する。

両製品の主原料であるフッ素系材料の価格が急騰し、製造コストを圧迫している。自助努力での対応には限界があるとして製品価格への転嫁に踏み切った。

C2F6は主に、半導体の製造工程で不要な化学物質を取り除くためのガス(クリーニングガス)として使われている。またCF4は、半導体・液晶パネル・窒化ガリウム系LED・多結晶シリコン系太陽電池などの製造の際、基板の上を覆う薄い膜に、微細な溝や孔を刻みつけて電子回路をつくるためのガス(エッチングガス)として主に使われる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1310611567.doc