2011年07月19日
中外製薬、「アクテムラ」の皮下注射剤、有効性確認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は19日、関節リウマチ剤として開発中のモノクローナル抗体「アクテムラ」(一般名:トシリズマブ)の皮下投与による第3相臨床試験で有効性が確認されたと発表した。

来年中には試験結果の詳細をまとめ、「皮下注製剤」として国内での承認申請を行う予定である。

関節リウマチは、多関節に生じる原因不明の全身性炎症疾患だが、特に40ー50歳代の女性に好発するため、家族を含めた精神的、社会的問題としてその対策が重要となっている。

同社は現在「点滴静注製剤」として同剤を発売中だが、皮下注射の場合は、点滴に比べて短時間で投与できる利点がある。また点滴のための設備も不要となるため、治療を受けやすくなる。