2011年07月20日 |
三井物産、米ダウとブラジルでバイオ化学品合弁事業化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三井物産、ダウケミカル |
三井物産は20日、米ダウ ケミカルとブラジルでサトウキビ農園の運営からバイオポリエチレンなどバイオ製品の製造までの一貫事業を合弁で行うと発表した。 ダウ社全額出資のSanta Vitoria Acucar e Alcool Ltda 社(SVAA 社)の株式50%を増資引受により取得する。19日、合弁契約を締結した。 同事業は、再生可能なバイオマス資源を確保し、化学品原料の安定確保と環境負荷の低いバイオ化学品を製造するのが狙いで、投資額は約2億ドル(160億円)の見込み。 バイオマス資源からの化学品事業展開を目指す三井物産と、成長著しいブラジル市場でバイオエタノールを原料とするバイオポリエチレンの事業化を計画するダウ社との意向が一致した。 合弁会社は、ブラジルのミナスジェライス州にサトウキビ農園運営から世界最大規模のバイオプラスチックを一貫製造する計画だが、三井物産では、さらに現地の糖質資源基盤を活用して、さまざまな化学品事業を「グリーンケミカル事業」として展開していきたいとしている。 【現地会社の概要(SVAA 社)】 ・名称 Santa Vitoria Acucar e Alcool Ltda(サンタ ヴィトリア アスーカル エ アルコール リミターダ) ・所在地 ブラジルMinas Gerais 州Santa Vitoria 市 ・事業内容 サトウキビ農園運営、化学品原料としてのバイオエタノール製造事業。 バイオエチレン、バイオポリエチレン及びバイオマス資源からの化学品製造販売事業へ順次拡大予定。 ・出資比率(出資後) ダウ社:50% 三井物産:50% ・三井物産投資額 約2億米ドル |