2011年07月20日 |
6月のPVC生産、大震災前の水準に回復 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)は20日、6月の塩化ビニル樹脂(PVC)生産・出荷実績を発表した。生産は13万9093トン、前年同月比20.2%増で8カ月ぶりに前年比プラスに転じた。国内出荷は8万9924トン、同1.4%増で11カ月連続のプラスとなった。 VECの中原茂明会長(トクヤマ会長)は、「生産は大震災前の水準に回復したが、国内需要はまだ震災前に戻っていない。復興需要はほとんど見られない」と指摘した。生産の回復では、7月の電力削減を控えた駆け込み生産の要因もあったようだ。 また、PVC輸出は2万8825トン、同38.8%減で15カ月連続の前年割れとなった。これについて中原会長は、「為替相場が円高で推移しているうえ、米国や欧州の需要が低迷し、さらに中国の需要が金融引き締めと電力不足により減退しているのが響いた」と分析している。 一方、塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産は22万6415トン、同15.2%増で7カ月ぶりに前年比プラスとなった。国内出荷も15万2108トン、同23.9%と大幅に増加し、8カ月ぶりに前年比プラスとなった。 ニュースリリース参照 ○塩ビ樹脂 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1311138185.xls ○塩ビモノマー http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1311138185.xls |