2001年02月20日 |
藤沢薬品、米国でアトピー性皮膚炎治療剤を発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:藤沢薬品 |
藤沢薬品工業は20日、米国子会社のフジサワ ヘルスケア インクがアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック軟膏」(一般名:タクロリムス水和物)を発売した、と発表した。 プロトピック軟膏は、米国では子会社のフジサワ ヘルスケア インクが1999年9月に0.1%軟膏と0.03%軟膏の2つの濃度で新薬承認を申請、昨年12月8日にFDA(米国食品・医薬品局)から米国での販売を承認された。今回FDAの承認に基づいて、0.1%軟膏を成人用、0.03%軟膏を小児(2~15歳)ならびに成人用として発売する。成人については、日本でも0.1%軟膏で承認・発売されているが、小児用としては世界初の発売となる。 プロトピック軟膏は、新しい作用機序に基づくアトピー性皮膚炎治療剤で、同社では、同剤の特性により臨床における選択の幅が広がることで、日本だけでなく米国でもアトピー性皮膚炎の治療に貢献するものと期待している。 なおプロトピック軟膏は、藤沢薬品・富山工場で製造した原末をフジサワ ヘルスケア インクのグランド アイランド工場で製剤・包装する。また日本では、プロトピック軟膏を成人(16歳以上)のアトピー性皮膚炎治療薬として1999年11月から販売している。また小児への適応についても開発を進めており、さらにカナダでは昨年6月、欧州でも昨年8月に申請され、現在審査中となっている。 |