2011年07月25日
アジレント、東京工大院で「アナログ技術」寄付講座
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アジレント・テクノロジー

アジレント・テクノロジー(本社:八王子市、梅島正明社長)は、東京工業大学大学院の学生向けに8月1日から5日間、マイクロ波技術に関する寄付講座「高周波計測工学特別講座」を実施する。

同社は産学連携の一環として2005年から毎年特別講座を開設しており今年で7年目。東京工大院の学生ら約30人が受講する。同大学教員及びアジレント社の現役エンジニアが講師となる。

ワイヤレス通信の基礎、Sパラメータ、スミスチャートの読み方、変調信号、位相雑音など、マイクロ波に不可欠な基本知識や、最先端のXパラメータの概念について講義する。ストリップラインアッテネータや高周波アンプを実際に作成する実習も行う。学生4人に1式のマイクロ波測定器(信号発生器、スペクトラム・アナライザ、ネットワーク・アナライザ)を用意し、作成した部品の測定や評価も行う。

アナログ技術は、携帯電話、無線LAN、高速道路の料金自動収受システム(ETC)など、日常生活にも幅広く使われはじめているが、技術者が不足しているうえ、大学でもアナログ技術に関する教育環境はまだ不十分とされている。