2011年07月26日
信越化学・第1四半期、営業利益400億円
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学工業が26日発表した今年度第1四半期(4-6月)連結決算は、営業利益が前年同期比10.7%増の400億円、経常利益は8.2%増の422億円と大幅な増益。最終利益は前年度に移転価格課税に対する日米間合意による戻り入れがあったことや東日本大地震による特別損失を計上したことなどから同33.2%減益の238億円となった。

東日本大地震により同社鹿島工場と信越半導体・白河工場が操業停止を余儀なくされたが6月にはすべて復旧した。

塩ビは、米シンテック社が住宅市場の低迷の中で販路を世界各国へ拡げ、高水準の出荷を続け業績を伸長させた。セルロース誘導体などの機能性化学品事業は、国内医薬用を中心に堅調に推移した。半導体シリコン事業は白河工場が大地震の影響を受け、他の拠点での増産などで対応した。同工場は6月末には被災前の生産水準に回復した。

中間期および通期の業績予想を発表した。通期ベース売上高は1兆650億円、最終利益1020億円と予想。配当金は中間期・期末とも1株当たり50円、年間計100円を据え置く方針。

【信越化学・第1四半期(連結)決算】単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高     250,023(△3.7)
◇営業利益     40,001(10.7)
◇経常利益     42,235(8.2)
◇当期純利益    23,837(△33.2)
◇1株当たり純利益  56.14円(84.08円)


<2013年3月期・通期(連結)予想>
◇売上高     1,065,000(0.6)
◇営業利益     155,000(3.9)
◇経常利益     165,000(2.9)
◇当期純利益    102,000(1.9)
◇1株当たり純利益  117.76円