2011年07月29日
6月の鉱工業生産3.7%上昇、化学工業 2カ月連続プラス
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が29日発表した6月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整済み)速報値は、前月比3.9%上昇の92.7で
3カ月連続の上昇。出荷も8.5%上昇の94.6と3カ月連続プラスとなった。

製造工業生産予測調査によると、7月、8月とも上昇を予測しており、基調判断は「総じてみれば、生産は東日本大地震の影響から回復しつつある」で前回の判断を据え置いた。

6月に生産が上昇した業種は、自動車、トラックなどの輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、化学工業、繊維工業など16業種中13業種にのぼり、大震災後の復旧が進んだことを裏付けた。

一方、プラスチック製品、一般機械工業など3業種は前月を下回った。

化学工業(除、医薬品)は生産が前月比1.5%上昇の93.8、出荷1.8%上昇の86.7、在庫4.3%上昇の102.5、在庫率は2.5%上昇の117.3だった。生産、出荷とも2カ月連続の前月比プラス。

プラスチック製品工業は生産が3.3%低下の87.2、出荷1.0%低下の85.3、在庫は0.1%低下の95.2で、在庫率は2.1%上昇の109.2だった。プラスチック製品の生産、出荷の前月比低下は3カ月ぶり。