2011年08月03日
昭電、世界最大容量「2.5インチ・500ギガバイト」HD 量産開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
シンガポールのHD生産拠点

昭和電工は3日、2.5インチサイズとしては世界最大となる1枚当りの記録容量500ギガバイト(GB)のハードディスク(HD)の量産を本格的に開始したと発表した。

同社は現在、1.89インチ、2.5インチ、3.5インチサイズのHDを生産。垂直磁気記録方式による第5世代のHDを中心に出荷しているが、今回の第6世代 2.5インチの量産化により、今後加速する垂直磁気記録方式の“世代交代”に的確に対応できる体制を整えた。

大記録容量のハードディスクに対する需要は、世界的な情報通信量の増加により、パソコン、クラウドコンピューティング、デジタル家電
用途向けに急拡大している。

昭電は現在、シンガポール、台湾、市原(千葉県)、東根(山形県)の4拠点で各サイズのHDを生産中だが、今年6月シンガポール拠点に新生産ラインを完成し、生産能力を4拠点合わせて月産2,700万枚に引き上げた。

同社は、世界最大のハードディスク専業メーカーとして引き続き大記録容量ハードディスクの安定供給に努めるとしている。

<用語の解説>
■垂直磁気記録方式 :ハードディスク記録容量の大幅な拡大を可能にする技術。従来の面内記録方式 がディスク面に水平に磁気を記録するのに対して、垂直磁気記録方式は縦方向に記録するため、記録密度を大幅に高めることが可能。
■第5世代・第6世代 :当社の垂直磁気記録方式ハードディスクは、記録容量に応じ次のとおり区分。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1312335292.doc