2001年02月19日
昨年10~12月期のナフサ価格、2万5,700円
輸入価格が前年比6,606円高の2万3,747円に確定
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が19日にまとめた昨年12月の輸入通関統計によると、石油化学用ナフサの同月の輸入通関加重平均価格は1キロリットル当たり2万3,278円となった。総輸入数量が240万3,208キロリットル、総輸入金額が559億4,096万2,000円となったことによる。
 平均単価を前月に比べると同1,043円(4.3%)安い。しかし前年同月に対比すると逆に同5,875円(33.8%)もの上昇となる。
 この結果、昨年10~12月期の平均輸入価格は同2万3,747円となった。総輸入数量が778万9,229キロリットル、総輸入金額が1,849億6,816万円となったことによる。この平均単価を前期(昨年7~9月期)に比較すると同3,064円(14.8%)高い。前年同期に比べると同6,606円(38.6%)のアップとなる。 
 これに伴い、昨年10~12月期の炉前価格(国産ナフサ価格も同じ)は同2万5,700円となる。前期比は3,000円(13.2%)高、前年同期比は同6,600円(34.6%)高ということになる。
 わが国の石油化学企業は、こうした原料価格の続騰に対処して昨年秋口以降、汎用樹脂を始めとした主要誘導品の価格修正に取り組んでいる。しかし、需要家の抵抗が強くてほとんどの製品が従来のレベルの価格にとどまっている。このため、10~12月期のナフサ価格の再上昇は石油化学各社の収支バランスを一段と厳しいものにすることになろう。