2011年08月04日
浙江省・杭州市が開発区の投資環境を説明、投資呼びかけ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

浙江省の杭州経済技術開発区が2日、東京で同区の投資環境説明会を開き現地参加を呼びかけた。沈燕俊・同区管理委員会副主任ら5氏が出席した。

区は1993年に設立された国家級開発区。面積145平方キロ、人口40万人、昨年の工業生産1,332億元。

ジェトロが中国75都市のなかで最も投資環境が良いと評価した。歴史的にもマルコポーロの東方見聞録に美しい都市として紹介された記録がある。また、市内の西湖が今年6月にユネスコの世界遺産に登録された。古代の寺院があり内外の観光客が87万人と多い。

同開発区(市内から59キロ)には輸出加工区、大学、住宅区がつながる。また、区の東側、寧波寄りに江東ブロック(40平方キロ)がある。上海、蘇州、寧波の3都市が車でおよそ1.5時間、交通の要所、7本の高速道路が走っている。昨年9月に上海から40分の高速鉄道が完成した。蕭山空港は開発区から15分と近い。

開発区には42カ国と地域から外資企業が参加、世界の有力500企業のうち34社を数える。これまでに電子情報、生物医薬、機械製造、食品飲料など4つの基幹産業が形成された。東芝、パナソニック、コベルコ,キューピー、シーメンス、モトローラなど。

江東ブロックの用地は08年に完成した。自動車など輸送設備業、ハイテク産業、新技術産業、生産的サービス業などを発展させる。具体的にはシャーシ、ボディ、パワーステアリングシステムといった自動車主要部品、高付加価値の内装品など。

新エネルギー産業では太陽光発電、太陽熱発電、風力発電など、新材料では電子情報や新エネルギー材料などである。生物医薬産業、現代物流産業、食品、飲料にも力を入れる計画である。

そして産業科学技術パークも建設する。建築面積8万平方メートルに8つの4階建て標準工場を2012年末までに完成させる。さらに同面積26万平方メートル、5階建て標準工場14棟、19階建て研究開発センター、12階建てインキュベーションセンターも13年末までに建設する。