2001年02月19日
伊藤忠商事、中国の樹脂加工事業を拡張
年内に合弁企業の8割の設備を倍増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事はかねてから中国で合弁方式による樹脂加工事業を多面的に展開しているが、その多くが軌道に乗ってきたため思い切った設備増強に踏み切る方針を固めた。
 現在中国で同社が製造している樹脂加工製品は合計8種におよぶ。内訳は、PE製ショッピング、PPコンパウンド、PP延伸フィルム、PE製ごみ袋、機能樹脂製ジップ、耐衝撃樹脂製ハウジングなど各種射出成形品、PVC製波板--の8種である。企業数は11社を数える。これら合弁企業の生産設備の8割方がフル操業中もしくはフルに近い稼働率となっている。このため同社では、これらの設備については年内にはほぼ2倍の能力に拡大する計画。
 増強の完了後のこれら加工企業の売上規模は、11工場合計で邦貨換算で年間230~240億円となる見込み。これによって中国の石油化学ダウンストリームにおける同社の基盤は一段と強固なものになる。