2011年08月09日
協和キリン、非小細胞肺癌治療薬のアジア第3相国際共同治験開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:協和発酵キリン

協和発酵キリンは9日、進行性または転移性の非小細胞肺癌を対象にした治療薬であるARQ197とエルロチニブを併用したアジア(日本、韓国、台湾)第3相国際共同治験を開始したと発表した。

ARQ197は、米国アーキュール社が創製した経口投与可能な分子標的薬である。協和キリンは、同薬の日本及びアジアの一部(中国、韓国、台湾)での独占的開発・販売権を取得し、国内での臨床試験結果と、アーキュリー社が海外で実施した臨床試験結果を踏まえ、第3相国際共同臨床試験を実施に移した。

同試験は、ARQ197とエルロチニブ併用群と、プラセボとエルロチニブ併用群を比較する無作為化二重盲検比較試験である。目標症例数は460人、主要評価項目は全生存期間である。

なお、前治療歴を有する進行・再発胃癌を対象にした治療薬については、アジア(日本及び韓国)第2相国際共同治験を実施している。