2001年02月16日
フィリピンのペトロコープがPP設備の稼働を再開
現地ディーラー2社がファイナンス強化で協力
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 フィリピンのポリプロピレン(PP)メーカーの1つであるペトロコープはこのほどバターン半島リマイ地区で同樹脂の生産を再開した。
 同社は97年7月にフィリピンで最初のPPメーカーとして年産16万トン設備を立ち上げ、専ら国内市場向けに同樹脂を生産してきたが、昨年に入ってから原料プロピレンを思うように確保できなくなってきたため昨年5月以降は操業を休止していた。
 今回稼働再開に踏み切ったのは、現地のディーラー2社がファイナンス面の改善・強化を強力に後押しすることにしたため原料の長期安定確保のメドが立ったからと言われている。
 フィリピンのPPの国内需要は年間20数万トンと見られている。それに対する生産設備能力は、ペトロコープが運休に踏み切った昨年5月以降、JGサミットペトロケミカルの年産18万トンのみとなっていた。