2011年08月19日
中外製薬、富士御殿場研究所の焼却灰から微量セシウム
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は19日、富士御殿場研究所(静岡県御殿場市)の専用蒸気発生ボイラ(RDFボイラ)焼却灰から、基準値を大きく下回るものの放射性セシウムが検出されたと発表した。

同研究所では、地域貢献の一環として、御殿場市・小山町広域行政組合が運営するRDFセンターから、固形燃料(一般ごみで成形)のRDFチップを購入し、専用ボイラで燃焼して発生する蒸気を設備の稼動に必要なエネルギーとして利用している。

今回、焼却灰の中から「セシウムー137」と「セシウムー134」合わせて230ベクレル/Kg、飛灰から440ベクレル/Kgが検出された。国の埋立基準値である8,000ベクレルを大きく下回っているものの、研究所ではボイラの運転を停止し、今後の対応について同組合と協議中という。

今年6月、東京都内の一般廃棄物焼却施設の飛灰から高濃度の放射性セシウムが検出されたことを受け、国から静岡県を含む15 都県内の市町村に一般廃棄物処理施設における焼却灰中の放射性セシウムを測定するよう要請があった。

これを受けて同組合では7月にRDFチップの主要使用先である中外製薬・富士御殿場研究所のRDFボイラ焼却灰の分析を行い、この結果、極微量ながら放射性セシウムが含まれていることが分かった。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1313735301.pdf