2001年02月16日 |
旭化成と奇美実業の台湾PC合弁、ブランド名を“ワンダーライト”に |
PC/ABSは“ワンダーロイ”~プレマーケティング活動を本格化 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成と台湾の奇美実業のPC(ポリカーボネート)合弁会社旭美化成は、今年8月の完成、来年初めからの本格稼動を目指し台南県で年産5万トン設備の建設を進めているが、このほどPCのブランド名を「ワンダーライト」に決めた。またPC/ABSアロイについては「ワンダーロイ」に決定、今後マーケティング活動に本腰を入れていく考えだ。 現在建設中の設備は、旭化成が独自に開発したメルト・エステル交換法を採用した初の商業化設備で、廃水や排出物の処理設備や、ホスゲンのために設備をクローズド化する投資を必要としないほか、塩化メチレンも使わないため、光磁気ディスクの生産に大敵とされる塩素を含まないなどの特徴がある。今年8月に第1期5万トン設備を完成、来年初めには商業運転を開始する予定で、第1期設備の正常運転を確認したところで直ちに第2期倍増設の検討に入る考え。 また旭化成は、これを機にPC/ABSアロイ事業に新規参入を目指しており、すでに昨年からパイロットプラントで生産したサンプル品の供給を行っている。以前からアロイを手がけている奇美実業とともに、今回決定したブランドで販売、販売量は旭化成だけで年間1~2万トンを予定している。 |