2011年08月25日 |
帝人子会社、新規熱可塑性プリプレグの量産技術確立 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開する東邦テナックス(本社・東京都千代田区、亀井範雄社長)およびトーホー・テナックス・ヨーロッパ(ドイツ・ブッパタール市、TTE社)は、新規熱可塑性プリプレグの量産技術を確立し、TTE社のオーバーブルフ工場に完成した製造設備でサンプル生産を開始した。 熱可塑性プリプレグは、耐衝撃性能などに優れる熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRP)で、航空機用途や一般産業用途でニーズが拡大していることから、両社では9月からサンプル供給を開始し、市場展開を加速していく方針である。 帝人は、「自動車・航空機」などのモビリティを注力市場の1つと位置付けており、2008年7月に複合材料開発センターを設置し、今年3月には熱可塑性樹脂によるCFRPを1分以内で成形する量産技術を世界で初めて確立し、量産型自動車への本格採用に大きく踏み出した。 帝人グループの東邦テナックスでは、複合材料開発センターと連携してCFRP普及のための技術開発を推進している。 帝人グループでは、航空機だけでなく、自動車および一般産業用途でも強度と軽量化が求められる分野で技術開発を進め、日欧米3極において川中・川下への展開を強化していく方針である。 |