2011年08月26日 |
NIMS、色素増感太陽電池で世界最高効率を5年ぶりに更新 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:文部科学省 |
文部科学省の物質・材料研究機構(NIMS)は25日、色素増感太陽電池でエネルギー変換効率の世界最高効率を5年ぶりに更新したと発表した。 色素増感太陽電池の世界最高エネルギー変換効率は、2006年以降11.1%にとどまっていたが、今回、色素の増感作用を十分に発揮できる新規材料(増感促進剤)を開発したことで、国際的な公式データとして11.4%の世界最高効率を達成し、5年ぶりに記録を更新した。 新開発の増感促進剤を色素増感太陽電池に適用することにより、電池の可視光領域における外部量子効率(入射光子数に対する流れた電流の電子数の割合)が80%程度に向上し、大きな短絡電流密度を得ることができた。それと同時に、開放電圧も向上できた。 今後は、増感促進剤の役割をより明らかにし、この増感促進剤の改良を行うことで、変換効率15%の達成を目指す方針である。 |