2011年08月30日 |
タカラバイオ、京大へiPS細胞用プラスミドベクター供給 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:タカラバイオ |
タカラバイオは30日、京都大学iPS細胞研究所と、臨床試験での使用を目指したiPS細胞作製用プラスミドベクターの製造供給に関する契約を締結したと発表した。 同社は「治験薬の製造管理及び品質管理基準及び治験薬の製造施設の構造設備基準」に準拠した遺伝子治療用のプラスミドやウイルスベクターの製造施設を持ち、これまで国内外に臨床試験用ベクターを供給してきた。 京都大学iPS細胞研究所とは、今年3月から、臨床試験での使用を目指してiPS細胞作製のためのプラスミドベクターの品質等について共同研究を行ってきた。 同社は臨床試験用iPS細胞作製用プラスミドベクターの製造を今年度内に実施する。 また京都大学iPS細胞研究所では、再生医療への応用に向けて、このプラスミドベクターを用いたiPS細胞を作製する計画である。 【用語の解説】 ・プラスミド :染色体 DNA 以外の細胞質 DNA の名称。環状の二本鎖構造をとるDNAで、細胞内で核以外の細胞質中に存在し、染色体とは独立して自律的に増殖し、親から子へ伝えられる。大腸菌に目的の遺伝子 DNA を組み込んだプラスミドを導入し、大腸菌を増殖することで目的のDNAを大量に生産できる。 ・ベクター :目的遺伝子をバクテリアや細胞に導入するための分子。プラスミドベクター、ウイルスベクターなどがある。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1314685054.pdf |