2011年08月30日
Evonik、サウジで高吸水性樹脂を生産
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

日本の各社やBASFが高吸水性樹脂の増強を行う中、日本触媒やBASFとトップを争うEvonik(旧 Degussa)も高吸水性樹脂の増強を決めた。

Evonikは8月17日、サウジのTasnee とSahara とJVを設立する契約に調印した。

JV名はSaudi Acrylic Polymersで、Tasnee とSahara のアクリル酸系製品の持株会社の Saudi Acrylic Acidが出資する。

Evonikの出資比率は明らかにされていない。

工場はAl Jubail に立地し、能力は年産80千トン。2013年下期のスタートアップを目指す。

同地にはTasnee/SaharaとLyondellBasellのJVの競争力のあるプロピレンと、それを使ったアクリル酸のプラントがあり、新会社は低コストのアクリル酸を使い、高吸水性樹脂を生産する。
アクリル酸のJVはSaudi Acrylic Acidが75%、Rohm & Haas (Dow)が25%出資している。

これは中東で最初の高吸水性樹脂で、Evonikでは、成長の著しい中東市場への進出の第一歩とするとともに、高吸水性樹脂の世界のリーダーとしての地位を更に高めるとしている。