2011年08月31日
7月の鉱工業生産、化学・プラ製品とも前月比低下
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が31日発表した7月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整済み)速報値は、前月比0.6%上昇の93.2で4カ月連続の上昇。出荷も0.2%上昇の94.5と3カ月連続のプラスとなった。

製造工業生産予測調査によると、8月上昇の後、9月は低下を予測している。

当局は「総じてみれば、生産は東日本大震災の影響から回復しつつある」との前回の基調判断を据え置いた。

ただ7月に生産が上昇した業種は、自動車、トラックなどの輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業、精密機械工業など16業種中8業種と少なく、電子部品・デバイス工業、化学工業、プラスチック製品工業など7業種が低下、電気機械工業は前月と変わらなかった。

化学工業(除、医薬品)は生産が前月比3.8%低下の90.2、出荷0.3上昇の87.0、在庫2.0%上昇の104.5、在庫率は5.5%上昇の123.9だった。生産は3カ月ぶりのマイナス、出荷は3カ月連続の前月比プラス。

プラスチック製品工業は生産が前月比0.9%低下の87.5、出荷2.1%低下の85.5、在庫は2.1上昇の97.2で、在庫率は7.9%上昇の116.4となった。プラスチック製品の生産の低下は2カ月連続、出荷の低下は3カ月ぶり。