長浜工場

三菱樹脂は31日、長浜工場（滋賀県長浜市）に、リチウムイオン二次電池（LIB）用セパレータ「セパレント」の新ライン増設を決めたと発表した。

投資額は約25億円で、年産能力1,500万平方メートルの新ラインを建設する。

2012年夏竣工の予定で、現有1,200万平方メートルと合わせて2系列 年産2,700万平方メートル体制とする。

二次電池用セパレータとは、リチウムイオンを透過させ、正極と負極が触れてショートするのを防ぐ、多孔質フィルムのことで、電池が異常加熱した場合には安全に孔を塞ぎシャットダウンする役割も担う。

三菱ケミカルホールディングスが成長事業の1つに掲げ積極展開中のリチウムイオン電池部材の中で、主要部材の1つを占めている。

「セパレント」は、独自の製膜技術によって開発した高機能セパレータで、乾式法でありながら湿式法に近い構造を有し低温出力、サイクル寿命等の諸電池特性をあわせ持つ特徴がある。

リチウムイオン電池の需要は、携帯電話やパワーツール、ノートパソコン向けなどを中心に順調に伸びているが、将来はハイブリット自動車（HEV）や電気自動車（EV）、さらに定置型などの市場でも急速な拡大が見込まれている。

このため同社は、引き続き今後も市場の動向を見ながら必要な投資を行っていく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1314756951.pdf

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