2011年08月31日 |
住友精化など、寸法安定性に優れた耐熱フィルムのロール品生産に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:住友精化 |
産業技術総合研究所は、住友精化および東京理科大学と共同で、熱を加えても大きさの変わらない耐熱フィルムのロール品の生産に成功した。 これは、粘土とポリイミドを組み合わせて、熱的寸法安定性や耐熱性に優れた膜材料を開発したもので、350℃に加熱しても収縮率はわずか0.04%で大きさにほとんど変化が見られなかった。 加熱してしても寸法が変わらないため、プリンタブルエレクトロニクス用基板材料にも適用可能である。 また、水蒸気バリア性を併せ持つため、太陽電池バックシートなどへの楊とも期待できる。 とくに工業用シート材料として必須であるロール品の連続生産にもメドをつけた。 このため、今後、大量生産体制を確立し、6カ月以内の製品化を目指す。 住友精化がテストサンプルの提供を開始し、膜材料の特性を生かした用途開発に取り組む方針である。 具体的には、プリンタブルエレクトロニクス用基板材料、センサー用基板材料、蓄電池、パワーエレクトロニクス用材料などへの利用を検討中である。太陽電池バックシートへの応用に関しては、耐久性評価、耐候性評価を行う予定である。 |