2011年09月05日
浙江聚龍石油化工、プロパン脱水素工場の建設開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

浙江聚龍石油化工( Zhejiang Julong Petrochemical ) は8月26日、浙江省嘉興市独山港区でプロピレン工場の第1期建設工事を開始した。投資額は16.3億人民元、年産能力45万トンで、2013年の生産開始を予定している。

第2期は投資額28.5億人民元で、能力は75万トンの予定。現在FSの実施中。

UOPのOleflex法プロパン脱水素技術を導入した。UOPによると、この技術は1990年に完成、これまでに世界で9つの設備が稼働しているが、中国では今回が最初となる。
原料のプロパンは海外、特に中東から輸入する。
製品のプロピレンは国内需要家に販売する。今のところプロピレンの誘導品の計画はない。

浙江聚龍石油化工(本社:浙江省嘉興市平湖市)は浙江長江能源発展有限公司(Zhengjiang Changjiang Energy Development 、本社:浙江省温州市)の100%子会社。
長江能源の主業務はLPGの輸送、貯蔵、販売で、今回のプロピレン計画の原料プロパン輸入に同社の経験を活かす。


中国では本年6月末に天津渤海化工集団(Bohai Chemical Industry Group )の子会社、天津渤化石油化工 (Tianjin Bohua Petrochemical )が天津市濱海新区でプロパン脱水素 プラントの建設を開始した。
プロピレン能力は年産60万トンで、 こちらはルーマス技術を採用した。 触媒はズードケミーが供給する。
これも海外のプロパンを使用する計画で、2013年6月にスタートする予定となっている。


中国は年間150万トンのプロピレンを輸入している。今後、プロピレンの代わりにプロパンの輸入が増える可能性がある。